消費税はわかりにくくておそろしい(1)

士業向けの賠償保険

弁護士には業務でミスをして
お客様に損害を与える事態に備えた保険があります。

こうした保険は弁護士に限ったものではなく
税理士向けにも同様の保険があります。

2019年12月10日の日経新聞によると
税理士向け保険金の支払額が
5年で2倍になっているそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53158750Q9A211C1MM0000

保険利用が最も多い税目は消費税です。

保険金額が最も多額なのは
相続税だと思いますが

申告数が他の税目より少ないので
結果として
事故件数として消費税が最も多くなるのでしょう。

消費税のミスが生じるのは

消費税のミスで多いのは
届出の誤りです。

書類の一例をあげましょう。

  • 消費税課税事業者届出書
  • 消費税課税事業者選択届出書
  • 消費税簡易課税制度選択届出書  

どうですか。
非常に似通った名前の書類ですが
それぞれ意味が違います。

実際にも
 消費税課税事業者届出書
を提出すべきところ
 消費税課税事業者選択届出書
を誤って提出してしまったため
担当税理士に対する損害賠償請求が認められた
事例が発生しています。

ちなみに

消費税に関する届出書のわかりにくさについては
以下のリンク先でも確認できます。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6629.htm

消費税の過誤事例をこのコラムでご紹介していきます。

以上

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