映画 リトルダンサー デジタルリマスター版
公開当時、銀座シネスイッチで
初日の初回に見たのですが
エンディングロールが終わると
客席から拍手が起きたことを
今でも覚えています。
もちろん私も拍手しました。
好きな映画だけに
印象が変わってしまうのが嫌で
その後は敢えて見ないようにしていたのですが
映画館で見る機会はなかなかないので
リマスター版の公開を知り
思い切って見てきました。
シーンやセリフを結構覚えていたせいか
ストーリー以外の部分に
目を配ることができました。
驚いたのが
舞台がダーラムであったことです。
1993年にイギリス国内を3週間旅行したのですが
一番気に入った街がダーラムだったからです。
今でこそ
ハリーポッターの聖地として
世界的に有名ですが
私が行った当時は
日本のメジャーなガイドブックには紹介されておらす
知る人ぞ知る街でした。
ロイヤルバレーの控え室で
出身地を聞かれたビリーが
ダーラム出身と答えるシーンでは
大聖堂であるところだろ?
と言われたビリーが
行ったことがないから知らない
と答えます。
私の印象に残っているダーラムの街と
閉塞感満載の風景と結びつかない訳です。
ビリーが見送られて
バスでロンドンに行くシーンの後
画面は炭鉱のエレベーターで
地下に降りる父と兄に切り替わります。
希望に溢れて登っていくビリーの未来と
落ちてゆく炭鉱夫の未来が
対照的です。
バスの窓が画面左に流れるシーンが
そのまま地下鉄の窓が流れるシーンに変わり
地下鉄から父と兄が降りるシーンに変わることで
15年が経ったことを自然に表現している所も
憎いと思います。
炭鉱夫の父と
夢を持つ息子の確執を描いた作品として
遠い空の向こうに
https://filmarks.com/movies/22980
があります。
こちらは
アメリカが舞台
NASAの技術者の実話がベース
になっている点が違いますが
リトルダンサー同様
感動必至です。
キーパーソンとなるのが
ローラ・ダーン演じる学校の先生なのですが
リトルダンサーのインストラクター同様
女性なのも共通しています。
リトルダンサーが好きな方であれば
絶対に気に入ると思います。
以上