映画 バービー

バービーの実写映画。

これだけ聞くと
お金を払ってまで劇場に行こうという気にはなりません。

しかし、
 監督 グレタ・ガーウィック
 主演 マーゴット・ロビー
    ライアン・ゴスリング
となると事情が違います。

グレタ・ガーゥィックが監督したレディバード
ライアン・ゴスリングが出演したドライバー

は大好きな作品ですし

主演のマーッゴット・ロビーは
プロミシング・ヤングウーマンをプロデュースし
今作ではプロデューサーも兼ねているのです。

しかも
私が信頼しているレビューアー
 町山智浩さん
 
がいずれも大絶賛だったので
公開翌日の土曜日の初回を見に行きました。

キチンと確認せずに予約したせいで
最初に見たのは吹き替え版だったので
翌週、字幕版を見ました。

コメディを装った辛辣な映画

私が印象に残ったのは
バービーとケンが人間世界に行ったとき

ケンの質問に対して
表向きは女性を尊重しているが
分からないように男性が上手く仕切っているのだ
という趣旨の回答をするシーンです。

グラスシーリングのことですね。

また
バービーがマテル社の役員会議に乗り込んだ時
役員に女性が一人もいないことを質問するバービーに対して

ウィルフェレル演じるCEOが
 過去には居た
 役員A女性が大好き
 僕は女性から生まれた
などと言ってごまかそうとするシーンも最高ですね。

実際にはマテル社の役員には女性が複数いるそうですから
マテル社はとても懐が深いのでしょう。

ウィルフェレルは
 
◆俺たちニュースキャスター
という映画ではアメリカのマッチョイズムを笑いにしていますし

◆アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!
(原題 The Other Guys)
という映画では
窓際刑事というその他大勢の一員に過ぎなかった主人公が
一般市民を食い物にしてきた金融業界の巨悪を暴くなど

深刻かつ難解になりがちなテーマを
コメディというオブラートに包んで描いてきました。

日本ではコメディ映画がヒットしない傾向にあるので
この手の作品は少ないように思います。

企画の発端は

アフター6ジャンクションという
TBSラジオの番組で
グレタガーウィック監督インタビューが放送されました。

それによると
マーゴットロビーがグレタガーウィックに
声をかけてきたそうです。

マーゴットロビーは自分の外見が利用できることをわかった上で
自覚的にこの映画を企画をしたということでしょう。

俳優出身の女性監督

グレタガーウィックも元は俳優さんですし

◆アウェイ・フロム・ハー君を想う(原題Away from Her)
◆テイク・ディス・ワルツ(原題Take This Waltz)
◆物語る私たち(原題Stories We Tell)
◆ウーマン・トーキング 私たちの選択(Women Talking)
を監督したサラポーリーや

最近では
◆ファルコン・レイク
を監督したシャルロットルボン
のように
才色兼備な女性が数多くでててきていてうれしい限りです。

以上