租税判例研究会

概要

法務省は、毎月第1金曜日と第3金曜日17:30~19:00のスケジュールで
租税判例研究会を開催しています。

毎回、研究者や実務家の方が裁判例や裁決例を題材にした発表を行い、
慶応大学の佐藤英明先生が司会進行をしながら、
出席者で議論するという方法で行われています。

国税不服審判所の職員もオブザーバという立場で参加することができるので、
私も興味のある裁判例が題材になるときなどに参加していました。

コロナ以前は、法務省内の一室に集まっての開催だったので、
さすがにコロナ渦の期間中は開催が中止されていましたが、

2020年6月からZOOMを利用して再開しました。
私は2020年7月で任期満了した関係上、
現在の開催方法は存じ上げないのですが、
おそらくリモート開催のままだと思います。

これまでは霞が関での開催だったので、国税不服審判所の職員でも、
東京近郊の支部に勤務する者しか参加が難しかったのですが、
リモート開催になって勤務地に関係なく参加が可能になったので
かえって良かったのではないでしょうか。

肝心の研究会の内容は・・・

残念だったのは、参加して良かったと思うことは少なかったことです。

というのも、
出席者の方が発表者に質問し、発表者の方が答えて終わりということがほとんどで、
質問者の方の再質問等はあまりなく、まして、
出席者の方々による双方向の議論もほぼなかったからです。

また、前方に陣取ったベテランの先生が最初に口火を切るのですが、
自分の意見が言いたいだけで、議論を発展させようという意図が希薄なことが多く、
ああはなりたくないと思うことがとても多かったからです。

そんな中でも、佐藤英明先生の名司会者ぶりは素晴らしく、
とっ散らかった質問者の意見を簡潔にまとめるだけでなく、
その意見に関係する裁判例を判決日も含めて紹介するなど、
佐藤先生の発言を聞けるだけでも勉強になりました。

佐藤先生の凄さは、国税不服審判所の任期付職員の勉強会に
講師で来ていただいたときにわかっていたつもりでしたが、
租税判例研究会における即興での対応も凄いので、
この人の頭の中はどうなっているのだろうか、改めて思いました。

ジュリスト連載記事の元ネタ

ちなみに、雑誌ジュリストに租税判例研究という連載記事がありますが、
租税判例研究会の発表者が数か月後に筆者として登場するので、
ジュリストを見れば、租税判例研究会で取り上げた裁判例を知ることができます。

以上