映画 アシスタント
女性からの性的搾取を描いて映画というと
があります。
アシスタントという映画も
ワインスタインをモデルとしたと思われますが
性的加害どころか
加害者と思しき男性は声しか登場しません。
それどころか
映画には音楽は一切なく
主人公が出社してから退社するまでの1日を
加害者を取り巻く周りの人間と
オフィスでの無機質な音だけで構成する
90分の映画となっています。
映画というより
ドキュメンタリーといったテイストですが
かえって
加害者だけではなく
周囲の人間も加担していたことを
浮き彫りにします。
入社間もない主人公の女性は
違和感に耐えられず
内部通報窓口を訪ねますが
通報したこと自体なかったことにされます。
それにもかかわらず
職場に戻ると
通報窓口を訪ねたことは筒抜けとなっており
加害者の男性からも電話で攻撃される。
暗黙の了解を口に出してしまった
主人公の孤立感や無力感たるや。
明日からの主人公は
感情を殺して仕事を続けるのか
他の職場に移るのか
映画は何も提示しません。
映画は
自分ならどうするか
それを突き付けて終わります。
映画「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」
監督はインタビューで
参考にした映画として
挙げていた映画です。
こちらは倍の時間のある映画ですが
映画史上1位に選出された映画で
下記コラムでも触れたので
是非映画館で見てください。